宿泊したのは、立木観音入口交叉点の赤い鳥居近くのホテル花庵である。
小さなホテルで、最近建てられたと思え、こさっぱりしていて、感じが良かった。
露天風呂は湯本温泉から引湯した硫黄泉、内湯は麓の清滝にある、日光和の代やしおの湯から、
タンクローリーに運んできた、単純温泉と、二つの種類の湯に浸かれるのが売りである。
宿を出て、中宮祠二荒山神社へ向かう。
バス停近くの中禅寺湖に、G7 NIKKO の 大きな看板があり、
G7のサミットが行われたことが分かった。
バスに乗っていたのは数分で、神社前のバス停で降りた。
青銅製の鳥居(唐銅鳥居・浜鳥居) があり、その前に 「二荒山神社中宮祠」 と書かれた石柱が建っている。
中宮祠ご由緒
「 二荒山神社は、神鎮まります御山として、古来より信仰されてきた霊山男体山(二荒山)を
御神体山とする社で、
二荒山神社中宮祠は、日光二荒山神社の中宮で、天応二年(782)に、
男体山の山頂にお祀りされたのがはじまり。
「二荒」を音読みして、「ニコウ」、これを「日光」という字をあてて、ニッコウと読み、
日光の地名の語源にもなっている。
男体山の山頂に奥宮、中禅寺湖畔に中宮祠、東照宮西奥に本社の三社が鎮座する。
御祭神は、二荒山大神で、主祭神 大己貴命と妃神・田心姫神と御子神・味すき高彦根命 の 親子三柱を
お祀りする。
境内地は、華厳の滝・いろは坂・日光連山等が含まれ、日光国立公園の中枢をなし、
その広さは約3400ヘクタールにも及ぶ。
中禅寺立木観音も、この境内に祀られていたが、明治35年に対岸に流され、その地に再建された。 」
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ホテル花庵 | G7 NIKKO看板 | 唐銅鳥居(浜鳥居) |
石段を上ると、八脚門がある。
門をくぐると、右側の手水舎と駐車場があり、左側には「ねがいかなえます石」 があり、
その奥に稲荷社が祀られている、
「 願い叶えますの説明板に
「 聖地奥日光は、江戸時代まで、修行の霊場であったため、
殺生禁断の地とされ、中禅寺湖には魚が住んでいなかった。
明治7年、日光二荒山神社は、宗教的戒律を解いて、
幸の湖(中禅寺湖)に、魚の放流を許可し、二代目の宮司柿沼広身は、
明治8年(1875、自ら幸の湖に魚を放し、翌年、湯の湖にも放流しました。
その由来を刻んだ碑が 「放魚の碑」 です。 」
とある。
中宮祠稲荷神社は、御祭神が宇迦之御魂神で、五穀豊穣の神様で、商売繁盛の神様として、
祀られている。
参道を進むと、正面の階段の上に唐門がある。
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八脚門 | 中宮祠稲荷神社 | 唐門 |
唐門をくぐると、左手に神楽殿がある。
「 神楽殿は、大国殿とも呼ばれ、主祭神の大己貴命は、通称、大国様と親しまれる良縁の神様で、 神楽殿では、毎日、大国様に八乙女神楽が奉奏される。 」
拝殿は令和5年6月1日~令和8年3月31日まで、保存修理工事とあり、テントで覆われていた。
その奥には良縁の松と本殿がある。
「 本殿と拝殿は、元禄十四年(1701)に建てられたもので、国の重要文化財に指定されている。
本殿には、二荒山大神様が鎮座する建造物で、拝殿は祭典や参拝など拝礼をする建造物である。 」
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神楽殿 | 保存修理中の拝殿 | 二荒山神社中宮祠本殿 |
拝殿の右手に、社務所があるので、御朱印をいただく。
男体山の奥宮または男体山の登山をする場合は、社務所で手続きを行う。
本殿の先に、「二荒山上奥宮登拝口」の石柱が建っている。
その奥に常夜燈と、「二荒山神社」と金文字書かれた弊額があり、
「二荒」の神紋が金色で貼られた唐銅鳥居がある。
その奥に、しめ縄が掛けられた朱色の建物は登拝門である。
この門は男体山登山口で、登山期間のみ開かれる。
「 登拝道は。登拝門から山頂まで、片道約6kmあり、
開山期間は4月25日~11月11日までである。
当日は閉門されていたが、右に行くと、山側が見え、登山道が確認できた。 」
登拝門前には、「男体山登拝 顕彰碑」 と、金剛杖すり石がある。
石段の下左側には、「大国主命の小さな石像がある。
説明板「中宮祠七福神 大国様(招福・良縁)」
「 大国様は、大国主命で、二荒山神社の御祭神です。
大国様の姿は、頭巾をかぶり、打出の小槌を持った姿が有名ですが、
二荒山神社には小槌を持たずに、手招きしている、招き大国が祀られております。
大国様は、幸福と良縁をもたらす神様です。 」
唐門を出て、駐車場の方角へ進むと、左手に宝物館がある。
「 宝物館には、日本最大級の太刀「弥々切丸を始め、多数の刀剣類、 南北朝時代の神輿3基、また、 男体山頂遺跡からの出土品など、国宝及び重要文化財資料を多数展示している。 」
当日は、「名刀 御神宝展」 を開催しているので、中に入り、見学した。
館内は撮影禁止であった。
博物館を出て、坂道を下ると、唐銅の鳥居があり、二荒山神社中宮祠の見学が終了。した。
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社務所 | 「二荒山上奥宮登拝口」の登拝門 | 二荒山神社中宮祠の鳥居 |
訪問日 令和六年(2024)十一月二十三日