吹割の滝は、老神温泉の北約3km、片品川の中流部の吹割渓谷にある。
上から見ると、滝が横に広がっていることから、東洋のナイアガラと呼ばれている。
「 片品川は、上流の平川から、下流の栗原川合流地点の間に、吹割渓谷がある
渓谷は凝灰岩や溶結凝灰岩を削り込んで、形成されている。
河床は凝灰岩で、平坦なところが多いが、特に広いところを千畳敷と呼んでいる。
吹割の滝は、河床に出来た断層の切れ目の側面に沿って出来たU字谷の側面に、
滝の水が落ちる様子が、あたかも、滝が岩石を吹割るように見えることから、名付けられた。
吹割の滝は、高さが7m、幅30m余に及び、飛散須様子から、東洋のナイアガラと呼ばれている。 」
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上から見た吹割の滝 |
吹割の滝の下流部に、高さ15m、幅6mの鱒飛の滝がある。
滝をよく見ると、上部に丸い穴があり、水がそそがれている。
この穴をおうけつという。
「 この場所は、遡上する鱒が、この滝の高さから、上流に遡上できず、
懸命にジャンプする姿がみられることから、鱒飛の滝の名がついた。
おうけつは、吹割の滝からにぐら石に至る、千五百メートルの間に、分布している。
平な河床のところどころにある、丸い穴をおうけつという。
おうけつは長径六メートルから七メートルが最大で、二メートルから三メートルのものが多い。
おうけつは、河床のくぼみに入った石が、水の力で回転して、岩を堀り広げることにより、造られた。 」
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鱒飛の滝 (上に小さなおうけつがみえる |
つりばしの右手には、遊歩道があるが、その右に聳えるのは、屏風岩である。
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吊橋の右に屏風岩 |
所在地 群馬県沼田市利根町追貝
関越道沼田ICより、国道120号を経由し、16キロ、約25分
JR沼田駅から、関越交通バスの鎌田・戸倉・大清水方面行きに乗り、
38分、吹割の滝で下車、徒歩10分
訪問日 平成八年(1996)五月十二日