名所訪問

「 大沢温泉 」


かうんたぁ。


大沢温泉は、花巻市湯口字大沢にある。
延暦年間(1200年前)からある由緒正しい温泉で、 昭和四十年代までは湯治客が中心でしたが、今は近代的な設備の旅館になっている。  
この旅館が立派なのは、古い湯治宿を残し、自炊部として、 日帰り温泉客と湯治客を迎え入れていることである。 
古い湯治宿を自炊部という名で使っています。 日帰り温泉の窓口も、自炊部です。



大沢温泉へは、JR花巻駅からバスで30分、新花巻駅からバスで45分である。
車の場合は、東北道花巻南ICより、15分である。

大沢温泉 自炊部のある建物は、帳場待合や売店など、時代を感じさせながらも、清潔に保たれています。
磨き込まれた廊下や階段の木肌には、現代にないレトロの良さを感じることができました。
一般宿泊者用の山水閣と菊水館、そして、自炊部 それぞれが露天風呂と大浴場を持っています。
日帰り利用で利用できるのは、自炊部の大沢の湯(露天、混浴)、薬師の湯(室内大浴場)の他、 菊水館の木造風呂の南部の湯と、 山水閣の半露天露天風呂の豊沢の湯が使えます。

大沢温泉 私が利用したのは、大沢の湯です。
帳場から自炊客の部屋が並んだ廊下を通り、突き当たりを下がると、 豊沢川に面した混浴露天風呂があります。 
30名以上入れる大きなもので、その中に、源泉が注ぎ込まれているのです。 
入っていると、肌もつるつるになり、名湯だと実感できます。
のぼせると、風呂の縁より清流を見下ろしたり、対岸にある菊水館の茅葺き屋根を眺めたりして、 のんびりと、湯に浸かります。 
湯量も豊富、泉質も良いので、人気が高いのは当然だと思います。 

訪問日     平成十四年(2002)七月一日



名所訪問 ( 北海道・東北 編) 目次