名所訪問

「 旧舘岩村(現南会津町) 」

( 中山トンネル・前沢曲家集落・舘岩川 )


かうんたぁ。


旧舘岩村(現南会津町) を訪問する。

◎ 中山トンネル付近の秋彩

会津鉄道会津高原尾瀬口駅から、国道352号を走ると、中山トンネルへ出る。
会津田島と舘岩とを結ぶ道は、古来、中山峠を越えていた。
交通量が増えたことから、ここにトンネルが掘られ、国道になり、ここは新中山峠と呼ばれる。
最近、右側にトンネルが掘られて、今のトンネルは下り専用のトンネルになる。
訪れた時(2001.10.20)は、この付近の山々ほ紅葉の最中で美しかった。

中山トンネル(新中山峠)
     中山トンネル付近の秋彩
中山トンネル(新中山峠) 中山トンネル付近の秋彩

訪問日     平成十三年(2001)十月二十日


◎ 前沢曲家集落

トンネルを抜け、下っていくと、国道は舘岩川に沿って続いている。
幾つかの集落を過ぎると、旧舘岩村の中心地に出る。
舘岩総合支所は、平成の市町村の大合併で、南会津町になる前は、舘岩村役場であったところである。
そこを過ぎると、前沢向バス停があり、三叉路の道を左に入っていくと、茅葺屋根の家が沢山建っている。
ここは前沢曲家集落である。
豪雪地帯で、農耕馬と一緒に暮らしていた、昔の民家を曲家(まがりや)という。
明治四十年(2007)、に大火があり、一斉に再建され、統一的な景観が保たれてので、 平成二十三年(2011)に、国の重要伝統的建造物群地区に選定された。
前沢地区の代表的な建造物「曲家住宅」は、L字形を茅葺屋根の民家である。
土間が長く突き出してL字形なのは、雪深い会津と関係がある。
冬は一晩で一メートル以上降り積もることがあり、そんな雪深い中、 外の厩に世話に行くたびの雪かきが大変だったため、住まいの中に厩を設けました。
訪れた時(1999.02.28)は、冬の最中で、その奥の右側の家は入口も雪が積もり、 入れない状態であった。

曲家資料館
     雪に閉じ込まれた家
曲家資料館 雪に閉じ込まれた家

右手前は前沢ふるさと公園になっている。
田に水を注ぐ水車が再現されていた。
雪の中にあった小屋は、バッタリ小屋というようである。

水車小屋
     バッタリ小屋
水車小屋 バッタリ小屋

所在地 福島県南会津郡南会津町前沢337

訪問日     平成十一年(1999)二月二十八日


◎ 舘岩川

国道の左に流れる舘岩川を見ると、川の水は黒色、 樹木も黒と焦茶色で、その他は雪の白色。
山水画の風情で、この辺りは静粛に包まれ、世間から隔離されていた。

冬の舘岩川
冬の舘岩川


◎ 木賊温泉(とくさおんせん)

木賊温泉は、標高795メートルに位置し、平安時代からある秘湯である。

「 古くより、会津の隠れ湯とよばれており、 温泉の名は、植物の木賊が自生していたことに由来する。
数軒の旅館と民宿がある。
西根川沿いにある、共同浴場「岩風呂」は、川床からお湯が湧く露天風呂である。
台風による大雨が起きると、土砂が流入し、小屋が倒壊したり、湯船が埋まったりしたが、 その度毎に復旧工事が行われてきた。 」



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