駒止湿原(こまどしつげん)は、福島県南会津町と昭和との間にある湿原で、
大谷地(おおやち)・白樺谷地・水無谷地の三つの湿原から成り立っている。
標高千百メートルのブナ林地帯にあり、冬には二メートル〜三メートルの雪に覆われる。
低層湿地から高層湿地までの多様な植生が見られ、学術的に高い評価を受けている。
駒止湿原は、昭和村と旧南郷村と旧田島町にまたがる、104ヘクタールの面積をもつが、
メインの入口は南会津町の国道289号に出て、西南に進み、針生集落の
旧針生小学校のところ(入口の看板あり)で、右に入る。
その先に、駒止峠があり、そこを越えると入口に到着。
六月に訪れた時は、ブナ林の中の湿原に、白いワタスゲ、そして、点々と朱色のつづじの花が咲いていた。
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| ワタスゲの群生とつつじ | 白色のワタスゲ |
七月初めに訪れると、ニッコウキスゲの群落があり、黄色い花がはなやかであった。
紫色のヒオウギアヤメも一部にだが、咲いていた。
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| ニッコウキスゲの群落 | ヒオウギアヤメ |
九月の下旬に行くと、ヤマドリゼンマイが紅葉していた。
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| ヤマドリゼンマイの紅葉 |
十月上旬には、樹木が紅葉、湿原の草類は草紅葉になっていた。
もう一つ経つと、初雪が降り、十二月には雪が積もり、駒止湿原は長い冬に入る。
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| 樹木の紅葉と湿原の草紅葉 |
所在地 福島県南大沼郡昭和村・南会津郡南会津町
会津鉄道会津田島駅から車で20分 但し、駒止峠は冬期間は通行禁止
JR只見線会津河口駅から、車で100分 但し、駒止峠は冬期間は通行禁止
訪問日
平成十年(1998)六月十八日
平成十二年(2000)七月九日
平成十二年(2000)九月二十日
平成十三年(2001)十月七日