名所訪問

「 田代山湿原 」


かうんたぁ。


田代山湿原は、福島県南会津町の南端、栃木県日光市境近くにある、田代山の頂上近くにある、高層湿原である。
尾瀬国立公園の特別保護地域に指定されている。 


湯ノ花温泉から、県道350号を走る。
県道350号は、福島県の湯ノ花温泉と栃木県の日光市栗山地区を結ぶ、栗山舘岩線で、別名・田代山林道である。
三十分程走ると、田代山への登山口である、猿倉登山口に到着。
駐車場に車を駐車し、登っていく。
登山口に水洗トイレがあるが、山頂まではトイレがないので、ここですましておく。
登山開始すると十分程の所に、水場がある。 この先、水場はないので、注意。
小田代まで急な上りが続く。 
小田代に出ると、視界が開け、山々の展望と共に、少しづつ高山植物が現れる。
山頂湿原に足を踏み入れると、そこは別世界。
春から秋にかけては、四百種類に及ぶ高山植物が開花するという。
頂上までの距離は二キロ程だが、標高差が七百メートルあるので、湿原に辿りつくには約二時間かかった。
整備された木道は逆時計回りの一方通行である。
木道は一周で約一時間程、木道の先に、弘法大師堂があり、ここが標高1971mである。 

田代山湿原
田代山湿原

田代山湿原は高層湿原で、泥澄の堆積によるもので、池塘は弘法池のみである。
乾燥化が進行中で、大部分が草原となっているが、湿原全体に木道が整備されている。
湿原に咲く花は、植物群落として、ヒメシャクナゲ・チングルマ・イワカガミ・ワタスゲ・ キンコウカ・コバイケイソウ等である。
訪れた日には、キンコウカの花が咲き乱れていた。

「 キンコウカは、金光花とか、金黄花と書く、キンコウカ属の多年草である。
花茎の高さは20〜40センチ、葉は根生し、形はアヤメのような剣状線形。
花茎の上に、花被片6枚の星型をした黄色い花を総状に付け、したから開花していく。 」 

湿原では、その他、一部であるが、食肉植物のモウセンゴケや、チンクルマの実が見られた。

キンコウカの花
キンコウカの花

所在地 福島県南会津郡南会津町湯ノ花
湯ノ花温泉から車で、30分の所に、猿倉登山口かあり、そこから約二キロ 約一時間四十五分で、 田代山湿原に到着、
会津高原駅から、バスで80分、松戸原バス停で下車、そこからタクシーで15km、40分

訪問日     平成十三年(2001)七月二十二日



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