名所訪問

「 合戦場の桜 ・ 福田寺の糸桜 」


かうんたぁ。


桜の名所とあまり宣伝していないので目立たないが、しだれ桜が多いのは旧岩代町である。 
町のホームページに、約二十本の木が紹介されている。 
(注) 岩代町は、三春町の北部にあった町であるが、平成の大合併で、 二本松市・安達町・東和町と合併して、二本松市になっている。

◎ 合戦場(かっせんじょう)の桜

合戦場の桜は、旧岩代町の西新殿地区にある。
平安時代、前九年の役で、源義家と阿部定任、宗任が戦った古戦場跡に咲く桜であることから、 その名が付いた。
シダレサクラが二本、バックになった杉林の緑に、花が鮮やかに浮き出る。
樹勢が良いため、花の量が多く、一本の木のように見えるが、二本木立である。
樹齢は二百年、樹高は十八メートル、幹周りは三メートル三十センチ、二メートル八十センチである。
樹勢が良く、花の量が多いので、おすすめの桜であるが、民家の一角にあり近寄れないし、 撮影の際、家の屋根がじゃまになるなど、制約がある。 
反対側に周り、農道からだと樹の姿はきちんととれるが、 距離があるので三百ミリ位の望遠では足りないので、思ったような写真は難しい。 
下に降りて行き、畑の中から菜の花を入れて撮った写真を最近多く見るが、 それも1つの方法だろう。 
ここは岩代の中でも唯一宣伝していて、売店を出し商売熱心である。 
そのため、シーズンには多くの人が寄せてくるので、車を置く場所が困る。 

合戦場の桜
合戦場の桜

所在地 福島県二本松市新殿字大林142
最近、樹勢が弱まって、現在樹勢回復中


◎ 福田寺(ふくでんじ)の糸桜

福田寺の糸桜は、ベニシダレザクラで、三春の滝桜の子といわれ、 合戦場桜の親と伝えられる桜の木である。
樹齢は三百年、高さ二十メートル、幹周りは五メートルである。 
景観は、杉林を背景に、色鮮やかな濃いピンク色の花を付け、 糸を垂したような枝が地表近くまで、伸びている。

福田寺の糸桜
福田寺の糸桜

所在地 福島県二本松市新殿字大久保174
磐越自動車道船引三春ICより、船引パイパス、国道349号を北上すると、 道の駅 さくら郷 がある。
福田寺の糸桜は、この近くにある。 
合戦場の桜は、国道349号を更に北上すると、三叉路があり、左の国道459号に入ると、 合戦場バス停があり、合戦場の桜は、その近くの民家前にある。

訪問日     平成十三年(2001)四月十七日



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