三春町の北西に、「高柴デコ屋敷」 と呼ばれる地区がある。
現在は郡山市西田町であるが、昔の奥州三春藩高柴村に残る数軒の人形職人の家である。
三百年の伝統を受け継ぎ、
今でも、三春張子人形や張り子面、お正月のだるまなど作り続けている。
江戸時代には、藩の庇護を受けた、とあり、
代々伝わる張子人形の木型などが一千以上残っているという。
妻は興味があると、そのうちの一軒に入り、製作する工程を見学してきた。
こうした民芸品は歴史的には貴重と思うが、
これを買おうという人はどれだけいるものだろうか?
NHKの衛星テレビの放送。新日本紀行で、昭和50年頃、デコ人形を残そうと奮闘する姿と、
最近再録の際、その子孫が新しい感覚で、伝統人形を続けていく姿が映し出されて、
下記の写真を撮影に行ったことを思い出した。
お目当ての桜は少し小高い岡の上にあった。
樹齢五百年のヤマザクラで、二本の桜が夫婦のように寄り添っている。
学問の神様である菅原道真を祀る社(やしろ)があるところに聳え立つようにあったが、
少し早いかと思えた。
夜間照明の準備をしていたので、夜桜が楽しめるようである。
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デコ屋敷の桜 |
所在地、 郡山市西田町高柴字福内
滝桜から車で15分
磐越自動車道郡山東ICより、車で10分
JR郡山駅から、バスで、丸山下車、徒歩20分
桜の満開時期 4月上旬から中旬
訪問日 平成十二年(2000)四月二十二日