滝桜と双璧をなすと地元で評判の桜は紅しだれ地蔵桜である。
地蔵桜は、桜のたもとに地蔵堂(延命地蔵尊)があることから名が付けられたといわれ、
郡山市外の山陵の地、三春町と旧布引町との境に位置する、中田町木目沢にある。
根周りが六メートル三十センチ、幹周りは四メートル十センチ、高さは十六メートル、
樹齢は約四百年というベニシダレザクラである。
「
地蔵桜は、三春滝桜の娘と伝えられている。
枝振りは滝桜似であるが、滝桜に比べ、濃いピンク色の花を付けた枝を、
翼を広げた鳥のような形に広げている。
桜自体に風格があり、ベニシダレということからか、桜の色合いが複雑な感じがする桜である。
その分だけ、カメラアングルが難しく、また、露出調整や光の角度などが今ひとつという感じである。 」
三春の滝桜から少し離れたところで、場所が少し分かりづらいこともあり、知るひとは知るという程度だったが、今は人気のある木にランクアップした感がある。
写真家の竹内氏が、「 写真的という意味では滝桜の上を行く 」 と述べたという記事が、
風景写真1999年3月号に掲載されているが、これがこの木を有名にした一因と思っているが、真相はどうか?
そういう意味ではプロ好みの木かも知れない。
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紅枝垂 地蔵桜 |
所在地、 郡山市中田町木目沢岡ノ前
磐越自動車道船引三春ICより、車で木目沢方面にへ向かい、約30分
訪問日 平成十三年(2001)四月十七日