福島県の三春町。 三春とは梅、桃と桜が同時に咲くことから名付けられたという。
特に、滝桜は全国の桜の三大名木の一つといわれ、
桜好きには一度は行ってみたいと思わせる桜である。
三春の桜はエドヒガンサクラであることもあってか、桜の開花が遅く、年によって違うが、
満開は四月二十日頃である。
東北自動車道路の郡山ジャンクションで、常磐自動車道路に入り、郡山東インターで降りる。
料金所には滝桜までの地図を置いてあるので、それを貰ってそれに従って行く。
シーズン中は車が殺到し、九時を過ぎると渋滞することが多いので、
九時前にはインターに着くとその後が楽である。
そこからは、要所要所に案内板があるので、それを見ながら、目的地に到着ができる。
最初に行ったときは六時過ぎに着き、滝に近い道路脇に車を置いて撮影したが、
七時過ぎには交通整理のパトカーが来て、道路に停めた車を排除したので、それを期に撮影を終えた。
最高の花が見られ、満足した。
「 滝桜は、エドヒガン系の紅枝垂桜 (ベニシダレザクラ) で、
大正十一年十月十二日、国の天然記念物の指定を受けた名木である。
樹高は十二メートル、根回りは十一メートルもある巨木で、
樹齢は千年以上という、古木である。
依然に比べ勢いが落ちたという声もあるが、依然、見たものを圧倒するなにものかがある。 」
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見事な滝桜(平成十年(1998)四月十九日) |
花の咲く時期がここ数年早くなり、二十日ごろが満開ということが多くなった。
二回目は、少し遅く出たため、到着は八時近くになったが、駐車場はほぼ満杯という状況で、
九時半過ぎ、ここを立ち去る時には駐車待ちの車が道に溢れていた。
まだつぼみが多い状態で、樹木は濃いピンク色をしていて、濃艶である。
滝桜の名の滝状まで長くなく、満開時と違って、今一つという状態で、残念だった。
心残りで跡にしたが、この日の温度は高く快晴であったことで、夕方には一気に満開になったというから、桜の開花予想は難しい。
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つぼみの滝桜(平成十二年(2000)四月二十日) |
四方に伸びた太い枝から、薄紅の滝がほとばしるかのように、
小さな花が無数に咲き、その様はまさに滝が流れ落ちるかのように見えることから、
古来、滝桜とよばれるが、満開の桜はまさにその通りで、
写真のアップにも耐える迫力のあるものである。
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満開の滝桜(平成十年(1998)四月十九日) |
所在地 福島県田村郡三春町滝字桜久保
JR三春駅からタクシーで20分
磐城自動車道船引三春ICより、車で20分
最近の満開時期は早くなり、4月10日〜20日
訪問日
平成十年(1998)四月十九日
平成十二年(2000)四月二十日