名所訪問

「 北海道の旅  旭川からウトロ温泉 」

( 層雲峡・能取湖・網走刑務所・オシンコシンの滝 )


かうんたぁ。


旭川を出発すると、国道39号は石北本線に沿って進み、上川町に入る。。 
上川町に入ると、国道39号は石北本線と別れ、南東へ進み、石狩川に沿って進んでいく。
石狩川に沿ってあるのが、層雲峡である。

「 層雲峡は、石狩川に沿いに、延々二十四キロにわたって続く、断崖絶壁である。
層雲峡で、最も素晴らしい渓谷美といわれるのは、大函と小函である。
層雲峡へは、JR上川駅から層雲峡までのバスがあり、30分乗車し、終点で下車。 」

双爆台から流星の滝と銀河の滝を見ることができる。
流星の滝は、90mの落差を激しく、流れ落ちる。
銀河の滝は、120mの落差を白糸のように、穏やかに落ちる。

流星の滝
  銀河の滝
流星の滝
銀河の滝


層雲峡を過ぎると、国道39号は北東へ進み、石北峠を越える。
石北峠は、石狩地方と北見地方の分岐点で、石狩川はここを起点に西に流れていく。
北見側にはイトムカ川、無加川が流れていて、国道39号は川に沿って、東北へ進む。
温根湯温泉街入口交叉点の一つ手前の交叉点を左折し、川を渡ると、左手に、キタキツネ牧場 がある。
キタキツネだけを生育している動物園で、六十匹ほどのキタキツネを飼育している。
キタキツネには寄生虫などの病原菌があるので、見学だけである。
キタキツネはここにいかなくても、ゴルフ場などで、しばしば出逢ったが・・・<・

温根湯温泉(おんねゆおんせん)は、北見市留辺藁町で、そこを過ぎると、 北見市に入る。
ここは、明治政府が屯田兵により開発された町である。
薄荷栽培が行われて、はっか油をお土産に売っている。
北見市内に入ると、上川町で別れた石北本線が左側に現れ、平行して進む。
北見市を過ぎ、美幌町から、国道と石北本線は北に方向を変え、女満別空港の近くを通り過ぎ、 網走市に入っていく。
今回の旅行目的の一つが、能取湖のサンゴ草の紅葉なので、美幌町で国道と別れ、北上する。
北上すると能取湖の南岸に着いたので、少し西北へ行くと、サンゴ草の群生地に到着した。
湖の一角が赤い色で染まっていた。

「 能取湖は、オホーツク海に繋がる、面積58万平米の大きな湖である。
サンゴ草は、アッケシソウとも呼ばれる植物で、 塩分がある湿地に生え、毎年、九月上旬から十月上旬に赤く紅葉する。
見頃は九月中旬である。 」

能取湖では、見学者用に、木製の遊歩道が設置されていて、一面に拡がるサンゴ草の中程 まで歩いていける。

キタキツネ
     能取湖      紅葉したサンゴ草
キタキツネ
能取湖・サンゴ草群生地
紅葉したサンゴ草

網走刑務所に寄ると、建物の入口は、網戸の戸で閉じられていて、「立ち入り禁止」の看板が右手の煉瓦塀にあった。
ここは、高倉健主演の映画「網走番外地」で有名になった。

「  網走刑務所は、当初は、日本で一番厳しい刑務所であったが、近年は 暴力団関係者を収容するようになった。 
昭和五十八年(1983)、に、新しい建物に全面改築された際、歴史的に価値があると判断され、 古い建物の一部は残され、博物館網走監獄として、公開されることになった。 」 

訪れた時入れなかった煉瓦門は、赤い煉瓦のおしゃれな門として、 博物館の中に保存され、その前に説明板「煉瓦門」がある。

説明板「煉瓦門」
「 明治23年、網走外役所創設当時と、明治42年の火災焼失後復旧した正門と外塀は、 木造でした。 
これを永久的な物にするため、明治45年に用地内粘土で、煉瓦の製造をはじめ、 大正8年から5年かけて、築造しました。 
これが、今も、網走刑務所の象徴となっている、「赤門」と呼ばれる正門です。 
高さ4.5m、全長1,086m、使用した煉瓦は150万枚で、 基礎石や塀の上の笠石も用地内から採掘した軟石を用いています。 
この意匠は、日本近代建築初期のものとして、重要視されています。 」

右下の写真が、左下の正門の現在の姿である。
新しい建物になった、網走刑務所は立ち入り禁止である。

網走刑務所正門
     正門脇塀      博物館網走監獄の煉瓦門
網走刑務所正門
正門脇塀
現在の姿 (博物館煉瓦門)

網走刑務所を出て、国道244号に入る。
道は釧網本線と平行して進む。
右手に濤沸湖があり、その先に、小清水原生花園がある。
夏(7月〜8月)にははヒオウギアヤメやタチギボシなどの花が咲くのだが、 九月は人影もなく、殺伐していた。
海岸に出ると、これから向かう知床半島が見えた。
知床斜里で釧網本線と別れ、国道334号をオホーツク海に沿って、東北に進む。
真鯉から道は真北になり、秋の夕日は早く、オホーツク海へ落ちていく。
オシンコシン岬の手前に駐車場があり、降りて少し歩くと、オシンコシンの滝がある。

説明板「オシンコシンの滝」
「 オシンコシンの滝は、高さおよそ80m、滝の流れが2本になっていることから、 別名「双美の滝」 ともいわれている。
流れ落ちる水は、チャラッセ・ナイ(アイヌ語で、すべり落ちる川)、名前の由来は、 アイヌ語のオシュンク・ウシ(そこにエゾマツの群生する所) と言われ、 源は遠音別岳の中腹にあります。
水量も豊富で、下方からも上方からも容易に眺望できるのは、全国でもまれである。
四季折々の姿も、それぞれ趣があり、特に冬にはオホーツクを埋めつくす流氷と共に、 この滝も凍り、春まで冬眠に入る。
平成2年 日本の滝百選に選定された。
            斜里町観光協会             」 

知床半島遠望
     夕日      オシンコシンの滝
知床半島遠望
夕日
オシンコシンの滝

タキ見学後、少し走ると、ウトロ温泉へ到着した。 
宿泊したのは、少し小高い丘の中腹にある知床プリンスホテルである。
夕食までに時間があったので、散歩に出ると、オートキャンプ場があり、 夏には多くの利用者があることを知った。
夕陽台は、知床八景の一つで、港が見える絶好のローヶ―ションである。
目を下に落とすと、ウトロ港には、入れ床観光船が停泊しているのが見えた。
また、知床八夕八景の一つ、オロンコ岩に夕日が沈み、 その残照で海がが染まり、すばらしかった。 

ウトロ港
     オロンコ岩の洛日      オロンコ岩の残照
ウトロ港
オロンコ岩の洛日
オロンコ岩の残照

訪問日     平成二十四年(2002)九月二十六日



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