山高神代桜は、樹齢千八百年から二千年と推定される日本最古の桜で、
三春の滝桜、根尾薄墨桜と共に、三大桜といわれる。
大正十一年に国の天然記念物に指定された。
神代桜の名は、日本武尊が、東征の帰途に植えたという伝承による。
根回りは13.5m、目通り幹囲は11mで、幹の太さは日本最大だが、長い悠遠の歳月を経てるうち、
主幹上部は完全に失われ、主幹の高さはわずか2.4mで、基幹は北側の一部を残すのみで、
空洞になっている。
黒い幹は太く、この桜の生命力を感じたので、それを表現しようと写した。
(場 所) 山梨県北杜市武川町山高 実相寺の境内
訪問日 平成二十年(2008)四月十日