京急本線汐入駅で下車、。
コースカベイサイトストアーズ(COASKA Bayside Stores) へ向かって歩く。
駅から北に向かうと、本町三丁目交叉点の横断歩道橋(ベイウオーク)があり、それに上ると、到着である。
「 コースカベイサイトストアーズは、
ウオーターフロント型の複合施設で、もとは住友重機機械工場と林兼造船の工場があったところに
建設された。
当初はダイエイが経営していたが、経営がイオンに変わり、一時閉鎖。
2020年4月から現在の名前で営業されていて、2階だけがイオンスタイル横須賀という名で
営業している。
フードワンダーランドは6つのテナントが入り、広いフードコートになっている。 」
訪れた時は、土曜日の昼食時だったので、どの店も混んでいて、
フードコートの席を確保するのに苦労した。
入口から一番奥に席を確保し、好きな店で食事を購入し、済ませた。
食事の前に、軍港巡りの船の予約をしていたので、
食事を終ると、店の裏側に出口に出ると、「 YOKOSUKA BAY SIDE CITY 」 の看板があり、
港全体が見渡せられる。
下を見ると、クルーズ船が到着し、下船している。
手前の岩壁には、我々が乗る船を待つ、乗船客が既に長蛇の列を作っていたので、
あわてて降りて行った。
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乗船順番が終りの方で、二階デッキで立ったままの状態で、出港。
早速、船内放送が始まり、流暢で慣れた語り口である。
船を湾内を右側に沿って進む。
建物が建ち並ぶ中に、DRY DOCKS の文字が見える。
その先に見えたのは海上自衛隊の潜水艦である。
長さは80mである。
ここは米軍横須賀基地内であるが、海上自衛隊の潜水艦隊第2潜水艦群の
第2潜水隊だけが使用していて、
うずしお・なるしお・たかしおが配置されている。
その中の一隻である。
左手は海上自衛隊横須賀基地で、停泊していたのは護衛艦・いずもである。
護衛艦・いずもは、ヘリコプター搭載型護衛艦である。
続いて、停泊していたのは、護衛艦・むらさめである。
長さ151m、哨戒ヘリコプターを一機を搭載し、乗員は170名。
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右手の米軍横須賀基地に停泊しているのは、ラファエル・ペラルタである。
全長は155mで、アーレイ・パーク級誘導ミサイル駆逐艦である。
450km先まで監視していて、飛んできたミサイルを撃ち落とす能力を持ち、
この船級が三隻あれは、日本全土をカバーできるといわれる。
その先に、船体番号62と書かれている船ともう一隻停泊している。
これらの艦上には白い八角形の構築物があるが、
その中に、高性能レーダーなどが各種の攻撃兵器があり、最新型の迎撃型駆逐艦である。
その先には原子力航空母艦かと思える船舶があったが、
廻りに赤いクレーンがあり、物資の補充なのか、なにか作業をしていた。
軍港巡りの船が進む先に、コンクリート製の長方形のものが三つ、
白い箱状のものの下にコンクリートの柱が水中に立っているものがある。
これは、消磁所で、海上自衛隊が設けているものである。
艦船に磁気を持っていると、爆弾処理船などから、爆弾の爆発が起こす磁気を消しているのである。
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左手に住友重機工業の赤と白の鉄梁とクレーンが見える。
手前に停泊する大型船は、日産自動車追浜工場で生産された自動車を運ぶ自動車専用船である。
船は方向を変え、長浦港に入る。
白にレンガ色のモダンな建物が見えるが、これは横須賀市のごみ処理施設で、
リサイクルプラザ「アイクル」である。
家庭から出た資源ごみを選別・圧縮・梱包・一時保管して、
リサイクル事業者へ引き渡すリサイクル事業と、再生家具の提供やリサイクル体験教室
の実施などにより、市民へのリサイクル意識の啓発を行っている施設である。
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右側に404号艇と6102号艇が並んで停泊している。
404号艇は海上自衛隊の潜水艦救難艦のちよだである。
艦名は千代田城に由来し、この名を受け継いた、艦艇としては五代目である。
DRRVとROVを搭載、一回で救助できる人数は16人である。
6102号艇は、試験艦のあすかである。
あすかは、海上自衛隊としては、15年振りの試験艦で、省力化やステルス化を目的とした
艦載兵器実験艦で、同じ型の船はない。
海上自衛隊の建物群があり、その前に白い船体をした、潜水艦がある。
ここには、第2潜水艦群の第4潜水隊があり、配置されているのは、とうりゅう・たいげい・やえしお・せとしおの4隻。 その内の一隻である。
潜水艦には名前も艦号も標示されず、また、性能も明らかにされていない。
その先にある116号艇は、イージス護衛艦のてるづきである。
長さ116mで、ガスタービン4基2軸搭載6万4千馬力である。
護衛艦は、敵の潜水艦・水上艦艇・航空機の脅威に対処する能力を備え、
周辺海域の防衛や海上交通の安全確保に重要な役割を担っている。
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その先に停泊していたのは5106号艇と、604号艇・605号艇である。
5106号艇は、海洋観察船のしょうなんである。 艦名は、湘南に由来する。
一般海洋観察のための各種観測装置を装備し、また、海中音響観測のため、
音響環境測定システム、曳航式音源装置・観測用測位装置を装備している。
604号艇は、掃海艇のえのしまである。 艦名は、江の島に由来する。
605号艇は、掃海艇のちちじまである。 艦名は、父島に由来する。
えのしまは、えのしま型掃海艇の一番艇で、ちちじまは二番艇である。
測天型敷設特務艦で、海上自衛隊最初のFRP船体の掃海艇である。
縦に停泊する海上自衛隊の305号艇は、掃海艇のひらどである。
あわじ型掃海艇の2番艇で、艦名は平戸島に由来する。
旧海軍時代から付けられてきた名なので、4代目になる。
長浦港の南部は海上保安庁の領域のようで、横須賀海上保安部がある。
停泊していたPM14号艇は、海上保安庁所属の巡視艇 ・ たかとり である。
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船はUターンし、もときた方向へ進む。<br>
船名や船番が見えないので、間違えているかもしれないが、
沈下型魚雷を処理する、掃海艦のうらがである。
爆弾や魚雷を処分するだけでなく、魚雷を設置することも出来、
魚雷を処理する掃海艇の母船である。
その近くには掃海艇が数隻着岸していた。
これらは海上自衛隊横須賀基地の所属である。
掃海艦と掃海艇は、魚雷の誘導を防ぐため、木製かFRP製である。
左にあるのはこんもりとした吾妻山である。
今は島になっているが、かっては陸続きであった。
明治時代、海軍が船を横須賀本港から長浦港へ廻送するのに大廻りになるのを嫌がり、
三年かけて、手掘りで、切り通りを作り、ショートカットできるようにした。
狭い新井掘割水路を抜けると、先程出発した横須賀本港である。
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右側に見える101番艇は、海上自衛隊のイージス艦・護衛艦のむらさめである。
米軍横須賀基地に駐在する一番大きい船は、原子力空母・ロガルドレーガンである。
長さは333mあり、甲板に80機の戦闘機が並べられる。
乗務員は6千人といい、スターバックスも出店している。
空母を守るのがイージス艦で、5〜6隻の船で護衛するといわれる。
出発のコースカベイサイトストアーズとその奥のベイスクエアよこはまの
建物が見えてくると、軍港めぐりのツアーは終了した。
四十分程の船旅であったが、港湾で波がないため、快適であった。
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訪問日 令和六年(2024)二月二十四日