彼岸花は、学名はリコリス。
ギリシャ神話の女神・海の精の一人・リュコーリアスから名付けられた。
放射状に大きく開いた花が特色で、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とか死人花など、
多くの名前を持つ。
球根に強い毒性を持つことから、モグラなどの害獣対策として、田の畔や墓地に植えられたいた。
土葬から焼葬に変わったことや、墓にあることから、死人花とか墓花・地獄花などの異名が
付き、最近では墓では見られなくなった。
田の除草などに化学薬剤が使われるようになり、田の畔からも姿を消した。
十年前には、人手が入っていない土手・堤防・あぜ・道端・線路の際などに、
見かけるだけになってきた。
ところが、白い花がリコリスの名で園芸店で売り出されると、
日本に咲く赤い花が鑑賞の対象になり、各地の群生地が観光地化している。
愛知県で、彼岸花の名所といわれるのは、半田市矢勝川の彼岸花である。
矢勝川の東西二キロにわたり、約三百万本の彼岸花が一斉に咲くので、壮観である。
「
童話、「ごんきつね」 を執筆した作家・新美南吉は愛知県半田市の出身で、このあたりに生家があった。
彼の記念館の近くにある矢勝川に、秋になると、彼岸花の群生が現れる。
半田市はこの時期、花嫁行列の彼岸花まつりを開催している。 」
場所 : 愛知県半田市岩滑西町6丁目付近
新見南吉記念館東交叉点の北方。
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