法起寺は、奈良県生駒郡斑鳩町岡本にある、聖徳宗の寺院で、山号は岡本山、
本尊は十一面観音菩薩である。
古くは岡本尼寺、池の脇にあったことから、池後寺とも呼ばれていた。
聖徳太子建立の七ヶ寺の一つに数えられ、
法隆寺地域の仏教建物の一つとして世界遺産に登録されている。
田畑のある小道を歩くと、車道と交差する道の先に、
「法起寺」と書かれた標札が掲げられた山門がある。
この西門が正門で、南門は閉じられている。
門をくぐると、左に庫裏があり、参道の右に小さな池があり、池の向うに鐘楼跡、
左に三重塔、聖天堂が建っているのが見える。
「 ここは、聖徳太子が推古天皇十四年(606)、法華経を講説された岡本宮跡である。
太子の遺言により、その子の山背大兄王(やましろのおおえのおう)が、寺に改えた、と
伝えられる。
舒明天皇十年(638)、福亮僧正が弥勒像と金堂を建て、
慶雲三年(706)、恵施僧正が三重塔を建立した、、
創建当初は「法起寺式伽藍様式」といわれる、右側に三重塔、左側に金堂、 中央正面奥に講堂という風に伽藍が建っていたが、寺運は衰微し、
江戸時代の 始めには三重塔を残すのみだったといわれる。 」
三重塔は創建当時の唯一残る建物で、日本最古の三重塔で、国宝に指定されている。
「 三重塔は、慶雲三年(706)に建立され、これまで、何度か、修築され、
今日に至っている。
高さは24メートル、初層・二層の柱間3間、三層の柱間2間である。 」
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金堂跡にあるのは、聖天堂である。
聖天宮は、江戸時代の文久三年(1863)に、当寺住僧・順光の発願により建立された。
宝形造、四辺三間、本瓦葺の建物で、歓喜天像が祀られている。
聖天堂の左手にあるのは、講堂(本堂)である。
創建時は、講堂の左右に廻廊が延びていて、現在の倍以上の面積を有していたことが、発掘調査で明らかになった。
現在の建物は元禄七年(1674)に再建されたもので、寄棟錣葺である。
本尊の十一面観音菩薩は十世紀後半(平安時代)の作で、国の重要文化財に指定されている。
像高 3.5メートル木造立像であるが現在は、収蔵庫に保管されている。
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訪問日 平成十九年(2007)一月九日
所在地 奈良県生駒郡斑鳩町岡本1873
近鉄郡山駅より、法起寺経由法隆寺行きバスで、法起寺バス停下車すぐ
JR・近鉄王寺駅より、奈良行きバスで、法起寺前バス停下車、徒歩10分