名所訪問

「 明日香村の彼岸花 」

かうんたぁ。


彼岸花は、学名はリコリス。
ギリシャ神話の女神・海の精の一人・リュコーリアスから名付けられた。
放射状に大きく開いた花が特色で、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とか死人花など、 多くの名前を持つ。
球根に強い毒性を持つことから、モグラなどの害獣対策として、田の畔や墓地に植えられたいた。
土葬から焼葬に変わったことや、墓にあることから、死人花とか墓花・地獄花などの異名が 付き、最近では墓では見られなくなった。
田の除草などに化学薬剤が使われるようになり、田の畔からも姿を消した。
十年前には、人手が入っていない土手・堤防・あぜ・道端・線路の際などに、 見かけるだけになってきた。
ところが、白い花がリコリスの名で園芸店で売り出されると、 日本に咲く赤い花が鑑賞の対象になり、各地の群生地が観光地化している。


奈良県の明日香村稲渕地区では、いたるところに彼岸花が咲いている。
小生が訪れた十年前はまだ知名度が低く、訪れる人は少なかった。
稲渕棚田が中心で、上記のような群生地ではなく、昔の田舎なら普通に見られた田圃のあぜ道に咲いている風景である。
最近が、彼岸花祭りとして、案山子コンテストが行われて、多くの人を集めているようだ。
日本最古の飛鳥大仏の飛鳥寺付近の西側の道路沿いでも見ることができる。

稲渕棚田の彼岸花
   稲渕棚田の彼岸花    彼岸花
稲渕棚田の彼岸花
稲渕棚田の彼岸花
彼岸花




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