大洗海岸は、那珂川の河口から、県営大洗公園駐車場を経て、大洗岬までの南北千八百メートル、東西九百メートルの岩礁と水域である。
県道173号の左手には大洗ゴルフ倶楽部と大洗磯前神社があり、神社の社有林は照葉樹林の
スタジイ・タブノキ・シラカシ等で構成される、温暖性常緑樹林である。
小生が小学校の時代には磯浜海岸と呼び、水泳教室が開かれた海水浴場であった。
太平洋に直接面していることから、波は高く、八月に土用波が訪れると遊泳禁止になっていた。
昭和五十三年に大洗港の南部に人工海浜のサンビーチが出来、
海水浴はそちらで、大洗海岸では磯遊びをする場所に位置付けられているようである。
四十年振りに訪れていると、海岸は整然と整備されていて、風景は一変していた。
![]() | |
大洗海岸 |
海岸には、ところどころに簾で囲まれているところがあり、
県道との境にも、防風・坊砂のための簾があった。
訪れた時期が10月だったためか、海岸にはほとんど人影がなく、一組が静かに海を眺めている姿が、
印象的であった。
大洗岬の北にある岩礁の上に、大洗磯前神社の神磯鳥居があり、波が高いと潮に洗われる。
岩礁付近は危険なので、県道の下に、見学所がある。
「 御祭神が降臨した場所を神磯(かみいそ)と称し、
神聖な場所として禁足地とした。
古くから景勝地として知られており、徳川光圀が当神社を参拝し、この景観を
「 あらいその 岩に砕けて 散る月を 一つになして かへる浪かな 」
と詠んでいる。 なお、大洗磯前神社の社殿は県道173号の海岸とは反対側の石段の上にある。 」
![]() | |
太平洋の浪が目の前で崩れる大洗海岸 |
所在地、 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町
鹿島臨海鉄道大洗駅から、循環バス(海遊号」に乗り、
約15分、大洗磯前神社前バス停で、下車
東水戸道路の水戸大洗IC[より、約15分
訪問日 平成八年(1996)十月三日