日本100名城 (33) 高岡城
高岡城は築城の名手・高山右近が縄張に腕をふるった城で、
加賀藩二代藩主、前田利長は築城した城だが、一国一城令により、元和元年(1615)に廃城となった。
「 高岡城は加賀藩二代藩主、前田利長が自らの隠居城として、
慶長十四年(1609)に築城した城で、小矢部川と庄川に挟まれた高岡台地上に位置する。
慶長十四年(1609)、利長は居城の富山城が焼失したため、新たな居城として六ヶ月で高岡城を築城するとともに城下を整備した。
慶長十九年(1614)に、利長が没したので、隠居城として使われたのは六年ほどの短さだった。
翌元和元年(1615)、一国一城令により、高岡城は廃城となったが、
加賀藩の米蔵、塩蔵、火薬蔵、番所などが置かれ、高岡町奉行所の管理下で維持された。
明治維新後は公園に整備されて、今日に至る。 」
城の縄張りは高山右近によるとされ、本丸の周囲に馬出と呼ばれる四つの郭(二の丸、三の丸、鍛冶丸、明丸)
を配置し、この時代の特徴的な姿となっている。
市街地でありながら、堀や郭が当時のまま良好に残っており、
近世初頭の政治、軍事の状況や築城技術を知るうえで貴重な史跡であるとして、
平成二十七年に国の指定史跡になった。
築城以来の二の丸、三の丸などの馬出郭が当時のまま残り、特に水堀はほぼ完全な形で保存されている。
建築遺構は現存せず、一部の土塁や石垣、堀や井戸が残るのみである。
所在地:富山県高岡市古城
JR北陸本線「高岡駅」から徒歩約10分
JR北陸本線「高岡駅」から加越能バス「市民病院・職安前行き」で約5分、「大手町」下車、徒歩約2分
日本100名城の高岡城のスタンプは高岡市立博物館本館受付にある
二の丸跡にある高岡市立博物館(9.00〜17.00 0766-20-1572 月休、祝日は翌日が休み)には、
高岡城を築城した前田利長の書状などの歴史資料が展示されている
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