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ノツカマフ1・2号チャシ跡は、ノツカマップ湾に突き出した岬の上にある、
「面崖式」のチャシ跡である。
「 オホーツク海を一望できる崖上に半円形の堀が巡る。 」 とあったが、草が茂っているので、
確認は難しいが、左側の段差になっている(落ち込んでいる)ところが壕なのだろう。
2号チャシ跡にも、標柱が立っている。
標柱に「チャシ跡は、十六〜十八世紀ころ造られたアイヌの砦跡です。
当チャシ跡は一条の半弧状の壕が掘られ、ノツカマップ湾を臨んでいます。
壕は深さ五十センチと非常に浅く、完成されていないチャシかもいれません。 」 とあった。
ノツカマフ2号チャシ跡は、ノツカマップ湾に突き出した岬の先端にあり、
海側は崖で海に落ち込んでいた。
右側の半円状になっている部分が壕跡と思われるが、確信は持てなかった。
オンネモトチャシ跡
オンネモトチャシは根室市内から道道35号根室半島線で約40分、納沙布岬から約10分のところにある。
道道35号に戻り、15分程走ると、左側に入口の看板があり、左折すると下り坂で、
四台程停まれる駐車場がある。
その先はオンネモト漁港であるが、民家や漁港に入らぬように、という標示板がある。
駐車場を出ると、「オンネモトチャシ跡→」の看板と「温根元野鳥観察会→」の看板がある。
坂を上っていくと、「オンネモトチャシ跡」の説明板がある。
国指定史跡 根室半島チャシ跡群 「オンネモトチャシ跡」
「 チャシ跡は、アイヌ文化期(13世紀〜19世紀)の砦跡とされていますが、
チャシ跡の築造は、18世紀ころまでとされています。
砦のほかにも見張場、聖地、祭祀場などの使われ方をしたようで、
その規模や形状は様々です。
北海道内には500以上のチャシ跡が確認されています。
特に、道東地方はチャシ跡の分布密度が高く、根室市内にはチャシ跡が32ヶ所現存しています。
そのほとんどが、オホーツク海を臨む海岸段丘上に作られています。
根室半島のチャシ跡群は保存状態が良好なこと、分布密度が高いこと、
寛政元年(1789)の和人のアイヌ民族に対する非道が発端の「クナシリ・メナシの戦い」と関連性が
高いことから、根室半島に分布する24ヶ所が、「根室半島チャシ跡群」として、
昭和58年に国指定史跡となっています。
オンネモトチャシ跡は、温根元湾の西岸に突出した岬の上に盛土を行い、
壕で区画し、盛土頂上に平坦面を2ヶ所作り出しています。
温根元漁港から側面を見ると、「お供え餅」のように見え、
形が良好なチャシ跡として知られています。
近くには、長さ12mのオホーツク文化期の竪穴住居もあり、
古くからこの湾が利用されてきました。
チャシ跡からは、歯舞群島や国後島が指呼の位置に臨め、
交易品として貴重なラッコの毛皮入手などのために、
海を越えていた根室地方のアイヌの生業領域の広さを実感できます。 」
説明板のところを右折すると、その先にオンネモトチャシ跡がある。
オンネモトチャシ跡は、岬や丘の先端に孤状の壕により区画された面崖式チャシである。
オンネモト漁港が臨めるオンネモトチャシ跡には「根室市指定史跡 オンネモトチャシ」の標柱
が立っていた。
所在地:北海道根室市温根元59、60、60地先ほか
見学に適しているのはノツカマフ1・2号チャシ跡とオンネモトチャシ跡の二ヶ所である。
オンネモトチャシ跡は根室市温根元55番地1
JR根室駅から根室交通バス「納沙布線」で35分、
「納沙布岬」で下車、温根元漁港方面に徒歩約30分
車のばあい、根室市街地から道道35号根室半島線(オホーツク側)を約40分、
または納沙布岬から納沙布岬方面に約10分
ノツカマフ1・2号チャシ跡は根室市牧の内127番地
車で根室市街地から道道35号根室半島線(オホーツク側)を約20分
日本100名城のスタンプは根室市歴史と自然の資料館(0153―25―3661 根室市花咲港209 9時30分〜16時30分)か
根室駅前の根室市観光案内所(根室市観光インフォメーションセンター 0153―24―3104 9時〜17時) にて